先日商業施設へ車で行き、友人とお酒を飲むことになっていたので運転代行を利用しました。タイで日々車を運転する方のためになるかもしれないのでメモしておきます。

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まず、現在私が知る中でタイで運転代行サービスをアプリから取り扱っているのは、タクシーやデリバリーでお馴染みのGrabU Drink I Driveの2つかと思います。私は後者の「U Drink I Drive」方を利用しました。


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理由としては、こちらの会社は運転代行やドライバー派遣などを本業としているのでドライバーの質や運転技術諸々がGrabよりもレベルが高いであろうという憶測です。結論から言えばサービスはとても快適で信頼出来るものでした。

まずアプリをダウンロードして使用しますが、具体的な使用方法はGrabや以前タイにもあったUberと同じ操作方法です。出発地と行き先を選択して、いつサービスを利用するか、ドライバーは男性か女性か、車のタイプなどを選択してドライバーへ迎えに来てもらいます。料金は移動距離からの計算になるので、良いグレードのタクシーに乗るくらいの費用と考えておけば良いかもしれません。(参考までに言えば試しにサイアムパラゴンからスワンナプーム空港までで900バーツと出ました。)
支払いもクレジットカードを登録するか、現金のどちらかを選びます。そして時期によって割引クーポンなどがあるのも同じです。
車のタイプというのは、オートマかマニュアルかもしくはフェラーリやランボルギーニのようなスーパーカーなのかということを事前申告しておくということです。ドライバーは皆訓練されているのですが、スーパーカーの場合などは特にスキルや経験の高いドライバーを優先して送り込むという意味だと思います。

この時点でGrabとの違いを簡単に説明すると、Grabにはドライバーの指定と車の車種を申告する項目がないというのが大きな違いかと思います。私がGrabを利用しなかった理由の一つとして、Grabでは普通のドライバーがこの運転代行を行なっている点です。以前Grabタクシーを利用した際にこのサービスについて聞いたところ、登録制なので登録しておけば誰でも運転代行サービスに参加が可能とのことでした。つまり普段はGrabドライバーをしている方々が場合によっては自分の車をどこかへ駐車して、代行運転を受けるようです。しかし私が聞いたGrabのドライバーは「登録したがまだ一度も運転代行に呼ばれたことがない、実際に呼ばれたらどうやって目的地まで移動したり、完了後に元の場所まで帰るのかが分からない」と話していました。

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Grabの代行サービス

これを聞いた時点で不安に感じたのでGrabではなくU Drink I Driveを利用することに決めた理由の一つでもあります。要するに運転に関して特に訓練されていない素人のドライバーが単に自分の車に乗って運転してくれるというだけで、安心感は得られない気がしました。もしかしたらGrabにも代行専門のドライバーもスタンバイされている可能性もありますが、利用するお客側から指定ができない時点でサービスに満足や安心感があるかは疑問です。というのもGrabタクシーはドライバーの質や運転技術が通常のタクシーより"格段に良い"というわけではないのが、私が何度かサービスを利用して感じている感想だからです。

そして実際に利用したU Drink I Driveの運転代行の流れを説明しますと、予め時間ロスになることを想定して事前予約をしておきました。3時間前の予約をしましたが、それでも利用者が多く少し遅れるという電話がかかってきたので、予定がはっきりしている場合は前日や当日の朝から予約しておくほうが確実かもしれません。
まず予約するとオペレーターから確認の連絡があり、その後ドライバーから最終確認の連絡が入ります。そしてドライバーが現地に到着後に連絡をくれますので都合の良い場所で待ち合わせします。例えば商業施設の飲食店へ直接来てもらうことも可能ですし、待ち合わせポイントや駐車場の何階のどこどこという指定でも構いません。
待ち合わせ後に車に乗るとドライバーが鞄から冷たいおしぼりとお水をくれるサービスもあります。その後は指定先まで安全運転で届けてくれます。

ここで私が疑問に思っていたことを全て聞いたのですが、まず事故にあった場合はどうするのか?という質問には「基本的に代行の運転手側が加害者になる事故は滅多に起こったことがないので相手側の保険でカバーする」という答えでした。
万が一こちらから事故った場合や保険のカバーを超える額、自己の車両保険を利用する際にExcess Charge(大抵の場合補修1ヶ所につき1,000バーツくらいを保険会社から請求される)が発生した場合は代行側からの保険でプラスのカバーがされるとのことです。
また、運転代行ドライバーによる過失で交通違反切符が切られた場合も当然申請することで会社側から支払われます。つまり事故に対しては自分が加入している車両保険の利用が必要になりますが、違反の罰金は全て支払いが行われます。(免許証は減点されるでしょうが…)しかしその場合、違反を犯したドライバー側が給与から天引きされ、評価にも大きく関係するので当然違反になる運転はしないとのことでした。
ただし稀に依頼者側が「責任は取るから急いで運転してくれ」という、要するにスピード違反になる速度で急いで運転してくれというケースもあるようです。とは言うものの、実際に違反切符が切られたら逆ギレでトラブルという可能性もあり得るので、ドライバーはかなり慎重に判断して運転すると思います。

ちなみにドライバーは現地までタクシーで向かい、代行運転終了後はまたタクシーに乗って次の現場へ向かうようです。このドライバーが現場を移動するタクシー代は全て会社側から支給されるので、仕事は身体ひとつで安全運転をすれば費用はかからないということでした。私の車を運転してくれたドライバーさん曰く初めはタクシー運転手になろうかと思ったが、費用諸々やガソリン代を考えたら運転代行ドライバーになる方が金銭的な負担は少ない、正社員なのでOTもあるしガツガツ稼げば月に2万バーツ以上に届くとのことでした。
ちなみにドライバー側には基本拒否権はなく、どこへ呼ばれてどこへ運転するかということに関しては選べないそうです。つまり夜中にバンコクからアユタヤまで運転して行った場合も、その後はどうにか自力で戻らなければいけないので場合によっては大変になるだろうと思います。
それと私の帰り道は特に難しいルートではなかったのですんなり帰れましたが、彼らは事前に運転ルートを確認して覚えてから来るとも話していました。つまり運転手としての基本的な教育はきちんと行われている方々が派遣されるようです。

というわけでGrabの運転代行は利用したことありませんが、U Drink I Driveは安心して利用が出来る運転代行サービスだと感じました。
お酒を飲んだ日だけではなく、具合が悪いから運転したくない、他にも単に渋滞が酷くて運転が面倒だからという理由での呼び出しはとても多いとのことでした。ですから何か理由があって自分の車を運転してもらいたい場合にはアプリ1つで呼び出せる便利なサービスだと思います。